EVENT REPORT

コミュニティ運営のために上京!情熱で作られた「ブロスタ」のイベント、第3回「F2FLeague」が開催!熱き主催者の想いを訊く

2019/05/16

esports port 編集部

 2019年4月27日、東京の中野にある「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」にて、コミュニティ大会運営団体「Face2FaceGaming」が主催する「第3回F2FLeague」が開催された。モバイルマルチプレイヤーゲーム、「ブロウルスターズ(以下、ブロスタ)」の大会だ。ゴールデンウィーク初日の大会当日は朝から雨模様で、寒の戻りのためかコートを着ないと肌寒いぐらいの気温だったが、参加無料という事もあり80人以上が参加する大規模なものとなった

 

 

大会参加者はくじ引きによって、その場で即席の3人1組のチームとなってエントリー。前半の予選リーグと、後半の決勝トーナメントに分かれて行われた。予選リーグでは「エメラルドハント」、「強奪」、「ブロストライカー」、「制圧モード」の4つのゲームごとテーブルを設置。各テーブルで勝ち抜き戦が行われ、予選開始から30分は5連勝、決まらなければそれ以降は3連勝を最初に達成したチームが決勝トーナメントへと進出する。主催側によれば、昔のゲームセンターの対戦型ゲームをイメージし、相対して座った参加者が組み手のように連戦しながら勝ち抜いていくイメージで採用したルールとの事。

 

 

決勝トーナメントは準決勝、3位決定戦、決勝で計4試合。試合ごとに、先ほどの4つのゲームに「賞金稼ぎ」を足した5つを1回ずつプレイし、先に3連勝したしたチームが勝利となる。上位入賞者にはゲーム内で使用できるアイテムや、海外限定販売のキャラクターぬいぐるみ、iTunesカードなど無料大会ながら賞品も用意されており、参加者をさらにやる気にさせる。

 

 

また、YAPIMARUさんやるきさんなど、世界ランカー勢も参加し、大会を盛り上げる。特に決勝ではYAPIMARUさんが率いるチームが、3本先取の試合で2連勝された後、3連勝で逆転勝利をする熱い勝負を展開し、会場からは驚きと称賛の拍手が送られていた

 

 

日本では昨年12月にサービスが開始されたばかりの「ブロスタ」で、同じコミュニティが既に3回も大会を開いていためか、参加者同士もすっかり顔見知りになっているようだ。ゲームをプレイしていなくても観戦しながら応援していたり、手が空いている人同士でフリー対戦が行われていたりと、和やかな雰囲気が流れている。

 

 

そんな中、選手へのインタビューやプレイヤーの誘導、司会進行など行っていたのが、「Face2FaceGaming」のはまちマシッソさんだ。コミュニティ運営の代表を務め、現場では積極的に先頭に立って、スタッフも観客も引っ張るリーダーシップを見せる。「ブロスタ」のコミュニティ運営を始めた理由はなんだったのか、本人に直接訪ねることにした。

 

 

 大好きなゲームをずっと盛り上げるために

 

 -そもそもコミュニティ運営を始めた切っ掛けは?

 

 はまちマシッソ(敬称略):僕が大好きなゲームで、「クラッシュ・ロワイヤル(以下、クラロワ)」※というゲームがあるんですが、「ブロスタ」が発売されたころに「クラロワ」が衰退気味になった事がきっかけでした。

 ※「クラッシュ・ロワイヤル」…フィンランドのゲーム会社「Supercell」が発売したリアルタイムストラテジーゲーム。「ブロスタ」を開発したのも同社。
 

 

―衰退気味になったというと具体的には?

 

 はまちマシッソ:「ブロスタ」のリリースが原因という訳ではないと思いますが、個人的な所感としてゲーム全体の熱が冷めていっているように見えました。「クラロワ」の中で有名だった大きな「クラン」※が解散したり、ほとんど活動がなくなったりする事が増えて行ったんですね。

 ※「クラン」…ゲーム内のプレイヤー同士で作るチーム。

 

 

-それがコミュニティ運営に繋がって行くと…。

 

 はまちマシッソ:モバイルだけど素晴らしいゲームで、衰退していくのがとても悲しかった。なんとかこの盛り上がりを維持できないかと思っていて、そのために必要だと思ったのがオフラインでのつながりでした。だから、「ブロスタ」ではコミュニティでオフラインの大会を開いて、少しずつ大きくしながら盛り上がりを維持できるような環境を作りたかったんです。

 

 

―大会を開いてみて、手応えはありますか?

 

 はまちマシッソ:1回目が30人くらい、前回が50人。今回はグッと増えて80人以上になりました。徐々に盛り上がりを感じています。

 

 

―和気あいあいとした空気で楽しい雰囲気が伝わってきます。

 

 はまちマシッソ:ありがとうございます。特に上位ランカーのプレイヤーはお互い仲が良くて、頻繁にやり取りをしているためか、オフラインで会ってもすごい盛り上がっていますね。

 

 

―ランカー以外の人も大会には参加されているんですよね?

 

 はまちマシッソ:そうですね。このゲームについては、ランカープレイヤーが強いため、新規参入の敷居が高いと感じていて、新しいプレイヤーがどうやって入っていくのかという事が課題だと思っていました。今回のようなカジュアルな大会を開いて、上位プレイヤーと新規のプレイヤーでチームを組ませる事で、その敷居を下げたかったんです。

 新規の人たちは上手いプレイヤーと遊ぶ事で頑張ろうと思うし、上手いプレイヤーがフォローしたり、教える事もできる。オフラインで直にコミュニケーションを取る事で全体が盛り上がる、そういう場を作るよう心掛けました。

 

 

―改めて、大会の主旨を伺ってもいいですか?

 

 はまちマシッソ:大きな話になりますが、F2FGamingが様々なタイトルでコミュニティ大会を開いていくことにより、単純に国内のesportsシーンが増えていくと思うんです。そして僕たちが開催するものはカジュアルなものが多いので、一般のプレイヤーが気軽に人前で自身の腕前を披露できる場でもあり、そのゲームを通してオンラインだけでなくオフラインで人と知り合えるいい機会になる場として認知されていってほしいです。

 

 

―大会の目標はありますか?

 

 はまちマシッソ:大会の場所も回数も増やしていきたいと思っています。さらには、様々なタイトルでオフ大会を開催したいです。その中でユーザーの反応を見つつ、開催頻度をあげて週大会を行うことが目標です。

 

 

―週一で大会をやると?

 

 はまちマシッソ:そうです。モバイルゲームでの週大会って今のところ行われていないんですよ。モバイルゲームでは顔を合わせて、直接やり取りしながら遊ぶという文化があまりない。週大会をやっていく事で文化としてオフライン大会を定着させたいんです。

 

 

 

コミュニティ運営に全てを賭ける情熱

 

 

 ―先ほど、コミュニティ運営を始める切っ掛けは伺ったんですが、経緯についても教えていただけますか?

 

 はまちマシッソ:地元である宮城県で大学卒業後、家業の手伝いをしておりましたが、先の理由でその仕事を辞めて上京してきました。

 

 

 

―え!?コミュニティ運営のために、会社を辞めて上京したんですか?

 

 はまちマシッソ:はい、やっぱりコミュニティを盛り上げるためには首都圏から広げていく方がいいと思ったので…。なので、現在はコミュニティ運営という肩書はありますが、いわゆる無職ですね(笑)

 

 

―あれ、無料の大会で、賞品も出されてましたが運営費は…?

 

 はまちマシッソ:運営のすべてにかかるお金は自分の持ち出しです。金銭面では厳しいですね。

 

 

―それでも、コミュニティ運営に価値があると。

 

 はまちマシッソ:僕が本当にやりたかった事なので、苦ではないです。運営のために、朝から晩まで色々な事をやっていますが、精神的な部分ではすごい充実していますね。

 

 

―やっていて良かったと感じた事を教えてください。

 

 はまちマシッソ:ここで出会って初めてプレイした人同士が、その後も一緒にオンラインで遊ぶようになって、そういう報告を聞くようになったのが嬉しいですね。

 

 

―逆に反省点などはありますか?

 

 はまちマシッソ:会場へ来てプレイヤーとして「戦う」ことはもちろんなのですが、esportsにおいてはプレイヤーが他のプレイヤーの試合を「観る」ことも重要だと思っています。僕たちの大会では各プレイヤーに「観る」文化を定着させようと、あらゆる工夫を施しておりますが、なかなか難しいです。今後も取り組んでいきたい課題ですね。

 

 

―最後に、今後やっていきたい事をお伺いできればと思います。

 

 はまちマシッソ:「Face2FaceGaming」が色々なゲームタイトルで、コミュニティイベントを開催し、規模を拡大していく事。さらには、今回、場所をお借りした「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」のような、「プレイする」と「見る」が融合した場所をもっとたくさん作っていく事ができればと思います。

 

 

 アットホームな雰囲気で和やかなイベントだが、大会を主催するコミュニティのはまちマシッソさんは、脱サラをするほどの本気で活動に取り組む情熱に溢れていた。インタビュー中も活動に対する熱い思いを、身振り手振りを加えながら説明し、本当に楽しそうな笑顔をしているのが印象的だった。今後は、「ブロスタ」だけでなく様々なゲームのコミュニティ運営を考えているとの事で、「Face2FaceGaming」の活動が今後どのように広がっていくのか楽しみなところだ。

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