『DISSIDIA FINAL FANTASY AC』池袋STORIAで開催された「夏休み納涼大会」は大盛り上がり! 涼し気な浴衣や甚平を纏ったプレイヤーたちの熱き戦いをレポート
2019.10.10
スクウェア・エニックスの国民的RPG『FINAL FANTASY』シリーズのキャラクターたちが、一堂に会する3on3対戦アクションゲーム『DISSIDIA FINAL FANTASY AC』。PS4&Steam版『NT』も好評の本シリーズにて、タレントの芦澤佳純が主催する「夏休み納涼大会」が池袋STORIAで開催された。
今回は以前行われた女性限定交流大会とは違い男女混合となっており、会場となった池袋STORIA一杯にディシディアプレイヤーたちが集結。イベントが始まるとランダムで選ばれたチームメイトたちと、パーティ編成や作戦などを話し合う姿も見られた。
なお芦澤と開発スタッフのしんのすけが、イベントの進行とゲームの実況・解説を担当した。本稿ではこのイベントの模様をレポートする。
■池袋STORIAはゲーム以外にも楽しい要素がいっぱい
60名余りのプレイヤーたちが、A~Tまでの20チームに別れて臨んだ本大会。チームメイトはこの場で出会ったプレイヤー同士がランダムで選ばれたということで、ブロンズ、シルバー、ゴールドと言った初心者帯のプレイヤーと、アダマンやクリスタルといった最上位のランクのプレイヤーたちが、一緒にチームを組む場面も。
ただし家庭版のNTをガッツリプレイしてる人ももちろんいるため、プレイヤーのランクが必ずしも実力と一致している訳ではなく、ハイレベルな試合も幾つかみられた。
また、STORIAやタイトーステーション池袋西口店の入っているビルの街頭スクリーンでは、本大会の模様が中継されていた。なかにはその様子を見物する通行人の姿もチラホラ。また芦澤としんのすけだけでなく、会場に訪れたファンも浴衣や甚平で訪れており、涼し気な雰囲気が漂っていた。
そして池袋STORIAは「食事をしながら、ゲームを観戦して仲間と一緒に盛り上がる」がコンセプトにある通り、料理も豊富。当日はコラボドリンクが提供されていたほか、フィッシュ&チップスをはじめとした軽食を取ることが可能な点は魅力のひとつ。
■今回の大会ルールはまさかの同タイプ使用不可!?
今回の大会のルールでは、チームメイトと同じキャラクターと、同じタイプのキャラクターが使用不可(※)となっており、会場がざわつく一幕も。ですがこのルールによって、様々なキャラクターたちの活躍が見られた。
その他のルールについては全ての試合が1本先取でステージランダムで、HP攻撃とEXスキル、試合ごとのキャラクターの変更は自由という形式だった。
(※:本作にはスピード、ヘビー、シュート、ユニークの4つのタイプに各キャラクターが別けられており、それぞれのタイプやキャラクターによってチームで担う役割が変わってくる。)
第1試合はDチーム対Nチームで、ステージは『FINAL FANTASY XIV』よりポルタ・デクマーナ。キャラ選択はDがクジャ、アルティミシア、ガーランド、Nがエース、クラウド、ティーダとなった。序盤は目まぐるしい展開となったが、やはり召喚コア(※)を先に破壊していたNチームが優勢かと思われた。
(※:召喚獣を呼び出すために必要なゲージを増やすことができるクリスタルのようなもの。一定時間ごとにステージに出現し、これの破壊を巡る攻防も本作の対戦のみどころのひとつ。)
しかしDチームのクジャが、敵チームのキャラクターをブレイブ攻撃の2段止めで拘束する立ち回りでNチームの召喚を妨害。Nチームは残りひとりが落ちたら負けてしまうところまで追い詰められた。しかしその流れが変わったのが、NチームのティーダによるHP攻撃“チャージ&アサルト”の闇討ち。
これにふたりを巻き込みダウンを取ったところで、3人息を合わせて召喚を通したDチーム。最後はクジャを追い詰めて勝利した。
続く第2試合はスノウ、ヴァン、ティナのTチームと、ユウナ、オニオンナイト、ライトニングのFチームがビサイド島で激闘を繰り広げました。お互いに声かけを行いつつ連携を意識しており、なんと試合結果は時間切れによるスコア差にまでもつれ込みました。
結果はなんと4764Pと4762Pとたったの2ポイント差で、Tチームの勝利。大会が始まったばかりにも関わらず、プレイヤーたちのレベルが高く熱い試合が見られたことで、会場の熱気が更に高まっていたことは言わずもがな。
その後は優勝候補となったQチームの、カムラナート、ヤシュトラ、ジェクトが注目を集めた。本大会のチーム分けは来場者からランダムで行われたが、なんとこのチームは最上位プレイヤーである“クリスタル”帯のプレイヤーだけで構成されており、流石の強さでノクティス、暗闇の雲、ユウナで構成されたTチームを撃破。その後も順調に勝ち進んでいった。
■やっぱりクリスタル帯のプレイヤーは強かった
次々と試合を消化し、ベスト4が決定。残ったのはN、Q、H、Oの4チーム。いよいよここから準決勝となり、まずは第1試合Nチーム対Qチームの対戦がスタート。それぞれのチーム構成はヴァン、ジェクト、ヤシュトラ(Qチーム)、クラウド、ティーダ、エース(Nチーム)だった。
ステージは『FINAL FANTASY零式』より魔導院 噴水広場で、ステージが広大で中央付近の障害物以外は遮蔽物がなく、シュートタイプの魔法攻撃の射線が通りやすいことが特徴。
序盤はQチームのヴァンがブレイブ攻撃に反応するカウンター技のHP攻撃“グラウンドゼロ”を見せ、遠距離からの魔法攻撃が得意なNチームのエースを牽制。その隙をヤシュトラがHP攻撃サイオンズ・ホーリーでダウンを取ってフォローしつつ、ジェクトが遊撃を務める形でフォロー。小刻みにNチームのプレイヤーから、ダメージとダウンを奪い試合が進行した。
それでもNチームのクラウドが、ダメージを受けつつも積極的に召喚コア破壊を行っていたため、Nチームは先行して召喚獣を呼べるかと思われた。しかしQチームのヤシュトラが呪術師スタンスの空中ブレイブ攻撃“ファイア”でクラウドを拘束、その隙を逃さずヴァンがHP攻撃クルエルアズールでクラウドを撃破。この好機を逃さずQチームが召喚獣を呼びだし、完全に流れを掴んでQチームが決勝への駒を進めた。
準決勝第2試合Hチーム対Oチームのキャラクター構成は、Hチームがケフカ&ロック&暗闇の雲、Oチームがティナ&ゼノス&セシル。ステージは広いが起伏が多い『FINAL FANTASY IV』の月の渓谷となった。
この対戦のキーとなったのが、Oチームのセシルが選んでいたHP攻撃“ダークフレイム/ホーリーフレイム”。この技は暗黒騎士時とパラディン時で技の性能が大きく変わり、暗黒騎士時は敵に向かって波状の誘導する攻撃判定を飛ばす“ダークフレイム”、パラディン時が敵の位置に攻撃判定を発生させる“ホーリーフレイム”となる。
味方に強力なHP攻撃“メテオ”を選択したティナがいるため、近距離戦で壁激突を取れるHP攻撃を持つのは“無明閃”を持つゼノスだけとなるが、両チーム共に常に纏まって動いており、弾幕の応酬が繰り返されることに。
HP攻撃を貰ってダメージを受けた量、落とされた味方の数などもほぼ互角の状況で残り時間2分頃。召喚コアの出現の予兆に各プレイヤーが集まってきたところに、3424と相手をほぼ一撃で落とせる致死ブレイブを持っていたセシルが、味方のティナのNフレアで拘束されているケフカと召喚コアにホーリーフレイムを放り込み、ここでHチームのケフカを撃破。
その隙を突いて全員で召喚を成功させたOチーム。しかし致死ブレイブを持っていたティナをHチームのロックにダウンさせられてしまい、あと一人落とせば勝ちなチャンスを逃げ切られてしまう。
Hチームはここで召喚獣を呼ぶことができればチャンスができるが、遠距離から手を出すことができるティナとセシルを放置することができないため、Oチームの誰かのキャラクターをダウンさせたい苦しい状況。
最後はその状況を覆せず、Oチームのティナがメテオで暗闇の雲の空中Nブレイブ“憐れみの触手”の後隙を取り勝利に。決勝の対戦カードは、Qチーム対Oチームに決定した。
■決勝の舞台はまさかのラストフロア……目まぐるしい試合展開に会場が湧いた
決勝で選ばれたステージは、なんと『FINAL FANTASY V』より時限の狭間 ラストフロア。選手や観客たちから雄たけびの聞こえたこのステージは、本作の中でも特に狭く乱戦が起こりやすいため、前線を担当するキャラクターたちによるカットの応酬や、両チームのシュートタイプ使用プレイヤーがどれだけ自分の身を自分で守り切れるかが勝敗の分かれ目となってしまう。また、流れを掴むと一気に勝敗が決まる点も見逃せない。
最後の最後に波乱の展開となった決勝戦のチーム構成は、前回までと変わらずヴァン&ジェクト&ヤシュトラ(Qチーム)とティナ&ゼノス&セシル(Oチーム)。お互いシュートタイプが編成に入っているため、なるべくゆっくりとした試合展開にしたいと思われたが、なんとQチームが序盤から全員で戦線を前に前にと進め、Oチームの3人を壁際へと追い詰めていった。
狭いことに加えて高低差もかなりあることがこのステージのもうひとつの特徴だが、スタート地点が上部からで少し有利だったはずのOチームは、この展開に虚を疲れた形。それでも落ち着いて戦線を押し返し、まずはOチームが先にジェクトを撃破して有利な状況に。
しかし流石は全員クリスタルのチームQ。ヴァンがOチームのティナにメテオを撃たせないようマークしており、その護衛に回っていたセシルを壁激突から撃破することに成功する。ここで先行して召喚獣を呼んだQチームが流れを掴み相手プレイヤーをひとり撃破した。
このまま流れが一気にQチームに傾くかと思われたが、なんとヴァンがセシルの暗黒で吹き飛ばされると、その先にはなんと、セシルが事前に発動させていたHP攻撃“イビルブラスト”が……!?
このイビルブラストという技は巨大で弾速の遅い誘導する球体を出現させるもので、ステージに停滞している時間が非常に長いことがポイント。今回のステージであるラストフロアのような、狭いステージでは特に強力なHP攻撃だ。
狙ってやったのか、解説のしんのすけが「結構変なところで事故る」と発言していた通りの展開だったのかは不明だが、Oチームはまだ召喚獣を呼ぶことが出来ない状況だったため、Qチームはここで追いかけてOチームに召喚獣をまだ呼ばれる前にケリをつけないと苦しい展開となってしまう。
試合の流れを渡すまいと追いすがるQチームに対し逃げるOチームだが、ここでゼノスが固有EXスキルの風断一閃で一瞬の隙を突き、Qチームのジェクトをステージ壁まで運んで行った。これが勝負を決定づける攻撃となり、そのままの流れでジェクトを撃破。優勝の栄冠はOチームが勝ち取った。
表彰では芦澤がOチームの面々へインタビュー。ゼノスのプレイヤーはこういった大会で優勝するのは初めてだったようで、感極まって涙する一幕もみられた。そうして優勝したOチームには特別称号の“夏の縁の贈り物”が授与され、大盛り上がりのなか本大会は幕を閉じた。
なお、こういったイベントは今後も開催されていくそうで、次回は「TOKYO GAME SHOW 2019」以降を予定しているとのこと。ランダムにチームを組んだプレイヤーたちが、即席にも関わらず素晴らしいプレイを見せてくれただけに、今後も大いに盛り上がることだろう。まずは次回大会で繰り広げられる熱い戦いに期待したい。