ゲーミングチェアの選び方!おすすめチェアや一般的なチェアとの違いも紹介
2024.07.29

ゲーミングチェアはゲーマーや在宅ワーカーなど、1日多くの時間を座って過ごしている方に人気の椅子です。
特にゲームの集中力やパフォーマンスを向上させたいゲーマーにとって、疲れにくいゲーミングチェアを選ぶことは重要で、クッション性や、リクライニング機能、素材など注目すべき要素は多岐に渡ります。
そこで、本記事ではゲーミングチェアの選び方、特徴別におすすめのゲーミングチェアをご紹介します。早速見ていきましょう。
ゲーミングチェアとは?
ゲーミングチェアとは、長時間椅子に座ってゲームをプレイする方のために作られた椅子のことです。多くのゲーミングチェアは人間工学に基づいた設計で人の体にフィットするように作られているため、集中しやすい姿勢を維持でき、長い時間座っていられます。
オフィスチェアやダイニングチェアなどとはいくつか違いがあります。たとえばオフィスチェアやダイニングチェアの場合、リクライニング機能が付いていないものや十分なリクライニングができないものもあります。
一方でゲーミングチェアはリクライニングの角度が大きく、フルフラットで倒してほぼ寝ている状態で使用できるものも多いです。また、クッション性に優れ、快適さを感じられるオフィスチェアに対し、ゲーミングチェアの座面は固めに作られているものが多いです。これは、座面が柔らかいと体が沈み込みやすくなり、長時間座っていると体に負担がかかるためです。
なおゲーミングチェアはレザー素材でできた、高級感のある派手なデザインのものが多く作られています。対してオフィスチェアやダイニングチェアはお部屋に馴染みやすいシンプルかつおしゃれなデザインで、素材もレザーの他にファブリックやメッシュなど種類も充実。
このように、オフィスチェアやダイニングチェアと違い、ゲーミングチェアは長時間ゲームをする方向けに特化して作られていることから、特徴的な部分も多く感じられますね。ゲームに集中したい方、プロゲーマーには必要な椅子ともいえるでしょう。
ゲーミングチェアの選び方
ゲーミングチェアはゲーマーにとって多くのメリットがある椅子ですが、設計・開発したメーカーによって座り心地や機能に違いがあります。ゲーミングチェアを選ぶ際に大切なのは、自分の体にフィットしたものを選ぶこと。
体に合わないゲーミングチェアを使うと、疲れやすくなりゲームに集中しづらくなる可能性があります。可能であれば、実物を見て実際に座って感触を確かめましょう。
ここでは、ゲーミングチェアの選び方をご紹介します。
クッション性
クッション性は、使われている素材によって異なります。
たとえば、座り心地を重視するなら綿・ポリエステルがおすすめ。体に負担がかかりにくい柔らかい素材で、比較的安く購入できます。ただ耐久性は少し劣っており、使用後はへたりやすいと感じる方もいるかもしれません。
高反発ウレタンは、弾力性があるため体が沈みにくく、耐久性が高くてへたりにくくなっています。長時間の使用におすすめですが、綿・ポリエステルより硬い座り心地です。
一般的なゲーミングチェアに多く使われているのは低反発ウレタン。体のラインや動きに合わせて形を変えて体圧を分散させて体への負担を軽減させます。低反発ウレタンで作られているゲーミングチェアが多いので、他の素材よりも選択肢が多いでしょう。
背もたれ
ゲーミングチェアの特徴的な背もたれのことをハイバックシートと呼びます。頭まですっぽりと包み込む形になっており、背中や腰をしっかりと支えられるように設計されています。
ハイバックシートにある凹凸に体を預けることで、自然と正しい姿勢維持が可能。体にしっかりとフィットすると、体への負担も軽く済みます。ゲーミングチェアを選ぶ際には、無理なく背筋を伸ばせて頭までしっかりと支えてくれるタイプのものがおすすめです。
座面
疲れにくいゲーミングチェアを選ぶ際は、座面にも注目すべきです。座面がフィットしない椅子は、前傾姿勢でだんだんと猫背になったり、疲れてどんどん姿勢が崩れたりしてしまいます。
座面が体にフィットしている状態とは、椅子に深く座った時に膝裏の隙間ができない状態のこと。膝裏と座面の距離が少なく、奥行きの広い座面のものが疲れにくいゲーミングチェアといえます。座椅子タイプの場合、奥行きが広ければゆったりとあぐらをかいて座ることも可能です。
成人男性の場合は、座面の奥行きが50cm以上のものであればしっかりと体にフィットして座り心地の良いゲーミングチェアといえるでしょう。
また、机の脚と座面の高さの差が20cm以上あるかどうかも確かめましょう。これよりも差が小さいと、座った時に窮屈に感じて座り心地が良くありません。これは、座椅子タイプのゲーミングチェアを購入する場合にもいえることです。
座椅子タイプのゲーミングチェアの場合、立ち上がる時に手前の机が邪魔になることがあります。座面に360度回転する機能やキャスターが付いているものだと、机を避けて立ち上がることが可能。座り心地だけでなく、立ち上がる時などの動作のしやすさもチェックしましょう。
リクライニング機能
ゲーミングチェアにはリクライニング機能が付いているものがほとんどですが、倒せる角度は製品によって異なります。最大150度以上倒せるゲーミングチェアなら、寝ているような姿勢でゲーム・作業が可能。
疲れて休憩する時や、息抜きの読書をする時にも便利なので、リクライニングの倒せる最大角度はチェックしておきましょう。
特徴別おすすめゲーミングチェア6選!
ゲーミングチェアは、長時間座って作業をしていても疲れにくい作りになっているため、多くの人に愛用されています。ゲーミングチェアを選ぶ際には、先に解説したようにクッション性やリクライニング機能などの性能をチェックし、自分に合った椅子を選びましょう。
とはいえ、ゲーミングチェアの種類は非常に多く、どれを選べば良いか迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで次からは特徴別におすすめのゲーミングチェアを6つご紹介します。
疲れにくいゲーミングチェア
疲れにくいゲーミングチェアは、腰や肩の負担が気になる方、ゲームや仕事で疲れやすさを感じやすい方向けです。
まずは疲れにくいゲーミングチェアとして、CORSAIRの「T3 RUSH」、Bauhutteの「G-550」をご紹介します。
老舗PCパーツメーカーCORSAIRの「T3 RUSH」は控えめで落ち着いた色味が特徴的なゲーミングチェアです。グレーや黒などのカラーでデザインされているため、書斎や仕事部屋にも馴染みやすいデザインです。
座面の奥行きは55.9cmあるため、広くゆったりと座れます。メタルフレームで耐荷重は120kgあり、安定した座り心地が実現されています。ベロア生地のヘッドレストと、低反発の縦長のランバーサポートにより腰への負担が軽減され、長時間座っても疲れにくい設計になっている点もこのゲーミングチェアの特徴です。
BauhutteのG-550は、日本人の体型に合わせてデザインされたゲーミングチェアです。座面の高さを幅広く調整でき、154〜189cmの日本人体型に合わせやすくなっています。通気性に優れたファブリック素材を使用しているため、蒸れ対策もバッチリ。
リクライニングは最大約135度まで倒すことができ、アームレストは上下・左右・前後に調整可能です。ヘッドレストとランバーサポートがS字カーブを描くように設計されているため、腰にぴったりとフィットし疲れにくい仕様になっています。
低価格帯のゲーミングチェア(5000円以下)
ゲーミングチェアは数万円以上するものもあれば、5,000円以下で購入できるものもあり、次からは低価格帯のゲーミングチェアを紹介します。できるだけ価格を抑えたい方や、初めてゲーミングチェアを購入する方は参考にしてみてください。
今回は、低価格帯の中でもKelfuxionのゲーミングチェアを紹介します。
Kelfluxionのゲーミングチェア「Laovyarw」は、5,000円以下で購入できる低価格のゲーミングチェアです。滑らかでお手入れのしやすいレザー素材でできており、座面のクッションには適度な弾力性があります。リクライニングは140度まで調整が可能。
しっかりと体を受け止めるハイバックと、調節可能なヘッドレストが付いており、長時間使用しても体に負担がかかりにくくなっています。低価格でも高級感があり、機能性抜群なゲーミングチェアなのでコスパ重視で購入したい方にはおすすめです。
Kelfluxionでは、座椅子タイプのゲーミングチェアもあります。通気性がよく変形しにくいベロア生地でできていることから、耐久性も高いです。体の形状に合うようにシートも立体的に作られ、頭から足まで体全体をサポート。座ったまま向きを変えられるように、ゲーミングチェアそのものが360度回転するように作られているので、立ち上がりの動作もしやすくなっています。座椅子タイプのゲーミングチェアを探している方におすすめの製品です。
高級ゲーミングチェア
最後に、高級ゲーミングチェアを3つご紹介します。せっかくゲーミングチェアを買うなら値段が高くても自分にフィットするゲーミングチェアが欲しい方、長く使用したい方には、高級ゲーミングチェアがおすすめです。
AIM chairのゲーミングチェア、オカムラのSTRIKER SEATING EX、Secretlab TITAN Evoの3種類をご紹介します。
AIM chairのゲーミングチェアは、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。
座面には高密度のウレタンフォームが使用されており、高反発のため長時間座っていても疲れにくくなっています。座面の前後調節機能が備わっており、座面を広げることで後傾姿勢やあぐら姿勢も取りやすく、自分の座りやすいスタイルを探せます。
シンプルなデザインなので、ゲームプレイのためだけでなく書斎や仕事場にも使いやすいです。
アームレストは、前後・高さ・左右・回転などの調節ができる4D使用となっており、背面は通気性・柔軟性に優れたメッシュ素材を採用。体にしっかりとフィットしながらも、長時間使っても蒸れにくいという魅力があります。
続いてオカムラの「STRIKER SEATING EX」をご紹介します。
オカムラは主にオフィス関連の製品を作っており、オフィスチェア製品のノウハウがゲーミングチェア開発でも活用されています。
特徴的なのは背もたれの形状です。周囲の視線が程よく遮られるため適度な「こもり感」を実感でき、よりゲームに集中できる環境が実現されているのです。
またゲーマーの体の負担を減らすために高品質なクッションが使われており、体に触れる部分には通気性のあるファブリックを採用。その他の部分にはデザイン性に優れたレザーが使われており、見た目の美しさと機能性が両立されています。
最後に紹介するのがSecretlabのTITAN Evoというゲーミングチェアです。Secretlabでは、特許出願中の独自の構造「コールドキュアフォーム」を採用。座面や背もたれは密に詰まった独立気泡構造になっており、へたりにも強い特徴があります。
また体圧が分散されて負担がかかりにくくなっており、長時間使っても疲れにくく仕事やゲームも快適。
Secretlab独自のランバーサポートシステムは、背中を預けても自然と体が合うような設計となっており、楽な姿勢を保てます。他にも165度まで傾くリクライニングや高さ調節が簡単に行えるヘッドレストなども備わっているので、非常にサポート性が高いゲーミングチェアです。
まとめ
自分の体に合ったゲーミングチェアは、プレイ環境を快適にしてくれます。またリクライニング機能など、さまざまな機能が搭載されているので、在宅ワークや仮眠といったシーンでも活躍してくれることでしょう。
ただし製品によって機能は異なるため、購入の際にはどのような機能が搭載されているのか確認し自分にあったゲーミングチェアを見つけてみてください。