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eスポーツ8種目の特徴と代表的ゲームタイトル!市場規模も紹介!

2024.07.26

eスポーツ8種目の特徴と代表的ゲームタイトル!市場規模も紹介!

eスポーツの世界は、プロゲーマーの華麗なプレイ、手に汗握るチーム戦、そして巨額の賞金など、エンターテインメントの新たな領域を切り開いています。世界中で熱狂的なファンを獲得し、日本においても拡大し続けている市場です。

この記事ではeスポーツの市場規模や8つの主要種目、それぞれの代表的なゲームタイトルをご紹介します。

 

目次

eスポーツとは?

eスポーツの市場規模

eスポーツの種目

 FPS

 格闘ゲーム

 MOBA

 パズルゲーム

 DCG

 スポーツ・レースゲーム

 音楽ゲーム

 RTS

まとめ

 

eスポーツとは?

eスポーツとは、「エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」の略称で、コンピューターゲーム、ビデオゲームなどを使った対戦競技のことを指し、現在ではプロスポーツとしての地位を確立しつつあります。

実はeスポーツの歴史は古く、コンピューターゲームが誕生した1980年代まで遡ります。当時から各地でゲーム大会は行われてきましたが、1990年代にインターネットの普及とともに徐々に拡大、2000年代より賞金付きのeスポーツ大会が開催されるようになりました。

2010年代以降、eスポーツの市場は急速に拡大。大規模なトーナメント大会のひとつに「League of Legends World Championship」があり、2020年には1分間のオンライン視聴者2,180万人を記録しました。

実は、国際オリンピック委員会でも正式競技として採用するか議論が進められています。暴力や差別につながるコンテンツもあるため未だ課題は残りますが、早ければ2028年のロサンゼルス大会以降に採用されると予想されています。

 

 

eスポーツの市場規模

eスポーツの世界市場規模は、2021年時点で約1,188億円です。(※1ドル110円換算)市場を牽引しているのがアメリカ、中国、韓国などで、ユーザーが1億人を超えるタイトルには賞金総額が200億円を超えるものもあります。

 

参考:財務省「日本におけるeスポーツの発展のために

 

一方日本では、JeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)によると、2016年に約61億円、2022年には約倍の120億円、2024年には190億円規模になり、2025年には210億円を超えると推定されています。

国内のeスポーツファンの数についても、2022年の時点で約776万人、オンライン視聴の普及もあり2025年には1,000万人を超えると予想されているのです。競技人口やファンの拡大だけでなく、ゲーム関連のビデオコンテンツ、環境機器やグッズの販売、プロ育成といったサービスの需要も見込まれ、今後も成長が期待されています。

 

参考:一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)「日本eスポーツ白書2023

 

eスポーツの種目

eスポーツはさまざまな種目と競技が行われており、主にFPS、格闘ゲーム、MOBA、パズル、DCG、スポーツ、音楽ゲーム、RTSなどがあります。

各eスポーツ種目の特徴や、人気のゲームを詳しく見ていきましょう。

 

FPS

 

FPS(ファースト・パーソン・シューター)は、ゲーム内キャラクターの視点で進めるシューティングゲームです。あたかも自分がゲームの世界に入り込んだかのような感覚で行動できるのが特徴です。

特に家庭用ゲームPS4は、PlayStation Plusに加入(有料)することで、世界中のプレイヤーと対戦したり、協力したりしながら進めるオンラインマルチプレイが楽しめます。

近年はストーリー性のあるFPSゲームも多く、映画や小説のような臨場感を楽しめるのも魅力の一つです。人気のゲームとしては戦争をテーマにした、チームでもソロモードでも楽しめる「Call of Duty」があります。

シリーズによっては負けても復活できるシステムがあるほか、エイムアシスト機能(武器で敵を狙う動作に補助が入る機能)等のような補助機能が搭載されているため対戦が苦手な方でも楽しめる点が嬉しいポイントです。

またほかにも、戦略的な5対5タクティカルシューターで、各キャラクターの固有アビリティが魅力な「VALORANT(ヴァロラント)」、レジェンドと呼ばれる個性豊かなキャラクター達を操りながら広大なマップでスピーディな戦闘が楽しめる「Apex legends(エーペックスレジェンズ)」などがFPSの代表的なゲームとして挙げられます。

 

格闘ゲーム

 

eスポーツの中でも特に熱い盛り上がりを見せるのが、格闘ゲームです。1対1の対戦でキャラクターを操り、戦略的な駆け引きや爽快なアクションで華麗な技を繰り出す豪快さが多くのファンを惹きつけています。

日本では1990年代から、ストリートファイターなど格闘ゲームのトーナメントが盛んに開催されてきました。

その中でも「鉄拳」は、バンダイナムコの開発したゲームで30年という歴史を持つレジェンド的な存在。インパクトのある格闘シーン、細かな表情や動きなどに加え、多数のモードを搭載しており初心者からプロまで楽しめるのが特徴です。

eスポーツでは「TEKKEN World Tour」というタイトルが行われ、世界から多くのプレイヤーが参加し、繰り出される技の連続は手に汗握ります。

 

MOBA

 

MOBA(マルチオンラインバトルアリーナ)ゲームは、主に5人1組のチームに分かれて、戦略的な立ち回りで陣地を取り合い、敵チームの拠点破壊を目指します。

単に敵を倒すだけのゲームではなく、それぞれがキャラクターと役割を持ち、チーム全体で戦略を練りながら互いに助け合うため、チームワークが勝利へ導くポイントとなります。

MOBAでは「Dota 2」が基本プレイ無料で誰でも手軽に楽しめます。一方、eスポーツではDota 2の世界タイトル「The International(ジ・インターナショナル)」が賞金総額30億円を超えることも。プロゲーマーによるハイレベルな戦いは必見です。

 

パズルゲーム

 

パズルゲームは、論理的思考力や空間認識能力を鍛えることができる、幅広い年齢層に人気のゲームジャンルです。決められた時間軸で瞬時の判断能力や思考力が求められるものも多くあります。

種類もさまざまで、近年ではスマートフォン向けのパズルゲームも人気を集めており手軽に遊ぶことができます。eスポーツに採用されているゲームとしては「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」や「ぷよぷよeスポーツ」などが代表的と言えるでしょう。

 

DCG

 

DCG(デジタルカードゲーム)は、PCやスマホなどのデバイス上で遊ぶカードゲーム。基本プレイ無料で始められるゲームが多く、気軽に始められます。

DCGは、カードを引くだけのプレイではなく、敵を倒すための戦略やアイテム活用など、創造性が求められる奥深さも魅力。好みのグラフィックで、対戦したりコレクションしたりするのも楽しいですよ。

eスポーツではBlizzard Entertainmentの「ハースストーン」、日本のCygamesが開発した「シャドウバース」があり、国内外でタイトルマッチが開催されています。

 

スポーツ・レースゲーム

 

「スポーツ」という種目は、現実のスポーツをゲームで再現したジャンルです。サッカーの「efootball」、野球の「WBSC eBASEBALL™パワフルプロ野球」、バスケットボールの「NBA 2K」などが代表的なゲームとして挙げられています。

中でもレースゲームは、長年に渡り多くの人々を魅了してきたエンターテイメントの一つです。単なる運転シミュレーションを超え、リアルなグラフィックやサウンド、多様なゲームモードなど進化を続け、スポーツカーの性能を味わえるドライビング体験を提供しています。

eスポーツでは、F1公式ライセンスを受けた「F1」、膨大な車種とカスタマイズが可能な「グランツーリスモ」などの大会があり、プロゲーマーによるレーサーさながらのドライビングテクニックは圧巻です。

また、キャラクターたちが魅力の「マリオカート8 デラックス」は、シンプルな操作性と奥深い戦略性で老若男女問わず人気のゲームであり、競技大会も盛んです。任天堂公式では、各国のチャンピオンを集めた「マリオカート8 デラックス ワールドチャンピオンシップ」も開催しています。

 

音楽ゲーム

 

音楽ゲームは、リズムに合わせてタップしたりボタンを押したりする、集中力や反射神経などが問われるゲームです。ゲームセンターにある「太鼓の達人」は、チャレンジした人も多いのではないでしょうか。

音楽ゲームにおけるeスポーツ大会の代表例として、2021年からコナミ「beatmania IIDX」主催の「BEMANI PRO LEAGUE」が開催され、チームでのトーナメント大会が行われています。戦いと同時に音楽でも盛り上がり、エンターテイメントとしても楽しめるイベントです。

 

RTS

 

RTS(リアルタイムストラテジー)ゲームは、プレイヤーがユニット(部隊・コマ)を生産・指揮しながら敵陣地を攻略していく戦略ゲームの一種です。ユニットの配置やタイミング、資源管理など、様々な要素を考えながら素早い判断と的確な操作が求められます。

MOBAと混同されがちですが、MOBAが主に5人対5人のチームでプレイするのに対し、RTSは基本的に1対1で複数のキャラクターを動かします。

RTSの代表的なタイトルには、能力の異なるカードを使って3分間の制限時間内に対戦相手のタワーを倒す「クラッシュロワイヤル」や、4つの種族から1つを選んでグループを編成し、敵地を攻撃して勝利を目指す「Warcraft III: Reforged」などがあります。

 

 

まとめ

eスポーツは年齢や性別、国籍などを超えて対戦できるという特徴を持っています。また大型イベントを開催するだけでなく、オンラインでつながれば場所を選ばずに対戦できるため、施設などのコストをかけずに楽しめるのも大きな魅力の1つです。

好きな種目を楽しみながら、これから開催されるeスポーツイベントも是非チェックしてみてくださいね。

 

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