ゲーミングPCは自作できるの?メリットやポイントを解説
2024.10.10
ゲーミングPCは、パソコン専門店や家電量販店で購入するのが一般的かと思います。しかし、近年では自身が求めるパーツを選び、カスタマイズできることから「予算内で自分好みのパソコンを作れる」といった魅力に加え、新型コロナウイルス流行による巣ごもり需要の増加も相まって注目が高まり、自作PCに挑戦する人が増えてきています。
そこで本記事では、ゲーミングPCを自作するメリットと注意点、必要なものなどを解説していきます。自作PCに挑戦したいと考えている方は、本記事を参考にイメージを膨らませてみましょう。
目次
ゲーミングPCを自作するメリットは3つ
ゲーミングPCを自作するとなると、部品を購入したりOSをセットアップしたりと、複雑で難しい作業や専門知識が必要と考える方は多いでしょう。もちろん、そういった知見も重要ではありますが、近年発売されている自作PCは、正しく部品を揃え、きちんと手順を確認すれば、初心者の方でも組み立てやすいように設計されてるものが多く存在します。また、自作PCの組み立て動画など参考になるものがたくさんあるので、それらを見ながら組み立てることもできるでしょう。
ここからは、ゲーミングPCを自作するメリットについて以下の3つのポイントに分けて解説していきます。
自分好みのPCを作れる
自作PCは、パーツを全て自分で選べるため、自分の希望に合わせたカスタマイズができるメリットがあります。
人によってグラフィックや処理速度など、ゲーミングPCに求める性能が異なります。たとえば、綺麗な映像でゲームがしたいという理由で、グラフィックにこだわりたいという方は、グラフィックボードやCPUの性能が良いものを導入するなど、カスタマイズを検討する必要があるでしょう。
また外側のケースの話になりますが、透明でライティングが映えるものやコラボモデルものなどが販売されてるため、自分好みの見た目にカスタマイズができます。ゲーミングPCを購入したいが、好みの見た目や求めている性能のパソコンが販売されていない方は、自作PCで組み立てるのがおすすめです。
費用を抑えられる可能性もある
自作PCは、BTOや製品メーカーから購入するよりも、費用を抑えられる可能性があります。
必要としていない性能の部品をダウングレードして購入すると、求めている性能を担保しながら費用を抑えられるかもしれません。
また、自分でPCを組み立てるとなると、一部部品を中古で購入するなどの選択肢も考えるられるため、さらに費用を抑えられる可能性があります。できるだけ費用を抑えたい方は、自作PCで一度見積もりを出してみると比較できるのでおすすめです。
アップグレードもできる
自作PCは、パーツを追加したり交換したりすることでアップグレードしていくことが、メーカー製のPCよりも比較的容易にできます。
ゲーミングPCの寿命は、約3〜5年が目安といわれています。物理的な機器になるので使い続ける中で劣化し、不具合が発生したり場合によっては利用できなくなる可能性があります。また、最新タイトルの推奨スペックについていくことができなくなり、必要なパフォーマンスが発揮できないといった場合もでてきます。しかし、CPUやグラフィックボードなど部分的に高性能なものに交換していくことで、パソコンの寿命を伸ばしながらも性能を向上させることができるのが自作PCです。
自作PCの場合は、一部パーツのアップグレードを検討しながら長い期間、現役のパソコンとして使い続けられる利点があるのです。
・関連記事:ゲーミングPCを初心者が選ぶなら!予算やポイントをおさえて選定しよう
ゲーミングPCの自作に必要なものは?
ゲーミングPCを自作するには、マザーボードやCPUを始めとするパーツと、組み立てに必要な工具を揃える必要があります。特に、初心者の方は工具まで揃える必要があるため、以下にて費用や特徴について解説するので参考にしてください。
※費用感については2024年9月時点のものになります
マザーボード
マザーボードは、PCに必要なCPUやメモリなどを接続する土台の役割を担っています。価格は、1万円前後のものから5万円前後が一般的です。マザーボードによって、別途搭載するクーラーや接続できるパーツの数が異なるため、「CPUクーラーは性能の高いものがほしい」「デザイン性を求めたい」など自身が求めている性能から逆算して選ぶようにしましょう。
参考までに、先ほど述べたクーラーはCPUのパッケージについていることがほとんどですが、一部高性能なCPUには付随していなかったりします。付随しているものでも物足りなかったりする場合には別途搭載する必要がある可能性があります。
CPU・CPUクーラー
ゲーミングPCには、CPUというPCの頭脳にあたる箇所とそれを冷却するクーラーが必要です。CPUの性能が良いと処理能力が高くなりますが、熱を持ちやすくなるため、相応のCPUクーラーを取り付ける必要があります。
CPUは1.5万円前後から10万円前後まで、幅広い価格のものが用意されているため、自作PCに自分はどれくらいお金をかけられるのか、楽しみたいゲームの推奨スペックはどうなのかなどとお金と求める性能のバランスを見ながら購入しましょう。
メモリ
ゲーミングPCを自作する際は、CPUがデータ処理を行う作業領域を確保するメモリを忘れないようにしましょう。メモリは、短期的にデータを記録する媒体のことです。メモリ容量が大きいと、作業スペースを確保できるため、動作がスムーズになります。相場は8千円から3万円と、メモリの大きさで価格が変わってくるため、予算と求める性能、各ゲームタイトルの推奨スペックに合わせて検討してください。
ストレージ
ストレージは、長期的なデータを保存できる媒体のことです。画像や映像などを長期的に保存するのに優れています。ストレージにはSSDとHDDの2種類あり、使用用途によって使い分けることをおすすめします。
SSDは、読み書きが早い媒体でアプリの稼働や動画の再生など、スピーディな読み書きが求められる場合に重宝されます。HDDは、読み書きは遅くなるものの、SSDと同じ値段でも記録できる容量が多いのが特徴です。使わなくなった写真や動画などの保存に適しており、保存しておきたいものが多い人に適した媒体といえます。ゲーミングPCを組み立てる際は、使い方から逆算してストレージやメモリを選ぶと良いでしょう。
グラフィックボード
ゲーミングPCを自作するなら、グラフィックボードは必須です。
映像処理を担い、ディスプレイに映像を送り出すために必要なパーツのことで、高画質なゲーム画面を出力するために高性能なものを求める方が多い傾向にあります。
4万円前後から30万円以上と、他のパーツよりも価格相場が高いため、慎重に選びましょう。
電源ユニット
電源ユニットは、家庭用の電源からPCに電気を供給するためのパーツです。一般的に500W以上の製品が推奨されていますが、性能によって求められる供給量は異なるため、慎重に選びましょう。電源ユニットは6千円前後から2万円前後で販売されています。
その他
ここまで紹介してきたパーツ以外にも、PCケースやドライバーなどのPCの組み立てに必要な工具を一式揃えましょう。購入した商品によっては、ネジやニッパーなども必要になるため、組み立てる前に準備しておくとスムーズに進められます。
ゲーミングPC自作のよくある質問
自作PCを組み立てた経験がない初心者の方は、失敗したくないという思いから不安を抱いている方も多いでしょう。ここからは、ゲーミングPCを自作する方が抱きやすい質問に回答していきます。
そもそもゲーミングPCと普通のPCの違いは?
ゲーミングPCは、快適にゲームをプレイするために、処理速度の高いCPUや高画質な映像を出力できるグラフィックボードを搭載しています。普通のPCでもゲームはプレイできますが、ゲーミングPCのように綺麗な映像で出力や処理は難しい傾向にあります。
一方、普通のPCでできることは、ゲーミングPCでもカバーできることが多く、ゲーム目的で購入するならゲーミングPCがおすすめです。
みんなはパーツをどこで購入しているの?
ゲーミングPCのパーツは、家電量販店のパソコンコーナーやパソコン専門店、またそういった店舗のオンラインショップでも購入ができます。
オンラインでの購入は、比較的楽に完結できます。しかし、購入するパーツが明確に決まっておらず、もし間違えた商品を購入してしまった場合は、パソコンが正常に稼働しない可能性もあるため、知識面で不安がある場合はあまりおすすめできません。家電量販店やパソコン専門店であれば、知識のある店員と相談しながら選べるため、初心者の方におすすめです。
Wi-FiやBluetoothも搭載できる!
ゲーミングPCでは、以下3つの方法でWi-FiやBluetoothを搭載できます。
・ワイヤレス機能を搭載したマザーボードを使用する
・USBタイプのアダプターの追加
・ワイヤレス用の拡張カードを搭載
ワイヤレス機能を搭載したマザーボードを使用すると、簡単にデバイスを接続できるため、便利にはなりますがその分費用もかかります。事前に費用の確認をしたり、実際の利用シーンをイメージして検討することをおすすめします。
また、マザーボードでWi-FiやBluetoothを接続したいとなっても、片方しか利用できなかったり満足に使えない場合があります。そのため、マザーボードにWi-FiやBluetoothを接続する際は、片方を外部パーツで補うようにすると使いやすくなるでしょう。
自作するならどれくらい予算を見積もったらいいの?
ゲーミングPCを自作し、快適にゲームを楽しみたいなら15万円前後の予算を見積もっておくと、ある程度パーツの選択肢も広がるかと思います。※2024年9月時点
しかし、求めている性能によって価格は前後するため、あくまで目安として覚えておいてください。
まとめ
ゲーミングPCは、初心者の方でも失敗しにくいように、丁寧な説明書が梱包されていたり、YouTubeを使って解説されていることもあるため、注意点を守ることができれば正しく組み立てることができます。PCを自作すると、高性能や低価格など自分が理想とするゲーミングPCを手に入れられるかもしれません。「自分だけの1台を作ってみたい」と考えている方におすすめです。
また、長期利用によるパーツの劣化は、新しいパーツに交換することでアップグレードすることで、さらに長く使い続けられたりします。ゲーミングPCの購入を検討している方は、自作PCに挑戦することも一つの選択肢としてぜひ検討してみてください。